さいとうつづりの黒い森
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個展のおしらせ

 

紫陽花

 

 

水たまり

 

 

彷徨して

何処へ

此処へ

 

 

 

 

 

個展のお知らせ

 

さいとうつづり

 

「 夜 夜 ノ モ ノ ガ タ リ 」 

 

会期 2017年6月15日(木)〜 20日(火)

時間 12:00 〜 20:00

場所 にじ画廊 (吉祥寺)http://nijigaro.com

 

夜に落とされた物語の欠片たち

絵と言葉の静かな6日間

 

 

 

 

 

ひさしぶりの展示

 

変わること

変わらないこと

 

見に来ていただけるとうれしいです

 

よろしくおねがいいたします

 

 

さいとう つづり  

(全日在廊の予定)

 

2 0 1 5


白





白





白





白





白





白





白





白





白





白





白





白





白





白





白










2015










白


彷徨の森

森








溢れて


眩む







一瞬の悦楽


果てなき渇望







もっと見たいと望むなら


もっと奥へと行くがいい







行けども追いつかない


森の深さに


焦がれるものに


追いつけない


満たされない


胸が痛い







スカートの裾がちぎれても


髪のリボンを落としても


もっと


もっと・・・












形而上世界


いいえ


悩ましいほど蠱惑的


半分の眼が映す世界







ファナティック


いいえ


激情


留まることを知らぬ想い












まわり続けるオルゴール


バーレルセル


永遠の少女












森は深さを増すばかり







羊

彷徨の森
 
森










何処






何処






何処






何処






何処にいるの












貴方の行く






私を食らう












森の奥












森


der geheimnisvolle wald

迷い込んだら










もう










おしまい




















つづり

知らない

知らないのです



知らない






月の裏側にいるあの子が落としたものや

夜ごと消えゆく鳥の行方

氷砂糖とガラスとクリスタルの違いや

出口のない迷宮の攻略の仕方

呼吸を104回する間に胸の奥で刻んだ数とか

握りしめた手の中の絵具の色

私の夢を食べたバクの見た夢の話

森を知る深い瞳のことも






知らないのです



知らない


知っていたとしても

もう覚えていやしないのよ












それは



それは

偽り






大切で

大切で


大切だから

ずっと












そうゆうものすべてがある場所を

見てる


その目の前には膨大な数の知らないことが

列を成して

不敵にきらきら光ってる






きれいね












moon


ワ タ シ ノ モ リ

ほら 


そうして木が増えて


森がまた


広がってゆく






半透明の私は


この森に近くなる






その夜を歩いて


あなたと出会う







 幻木


t o - r i
夜とは
女性の姿をしていて


森の奥からやって来るという





身を切る寒さの
空の下

彼らはストールも羽織らずに
高い
高い
木の上に


羽をたずさえた者たちよ
古の仲間たち


何を思う
何が見える


耐えているの
この冬に
飢えに
葉も花も朽ち果てた悲しみに


帰る場所をなくしたの


いいえ
あなたたちはきっと
彼女を


夜を迎えているのね





夜鳥





夜を迎え
それからほどなくしてあなたたちはきっと
星のまたたきを見るのでしょう


夜ごと月からお話を聞いたりして
時には雨にうたれたりして





あなたたちは自由に見える

この広い空をゆく羽がある
何も持たず
多くを望まず
失うこともなく
高い木の上で風を聴き
夜を迎え
やわらかな土に還る

果てる時は何を思う





けれど
ストールに身を包み
屋根の下へ隠れる術を持った私たちは
その自由と引き換えに
新たな喜びを得たから
求めることを
想う自由を

美しく悩ましい
密やかなるこの悦楽を


そしたらもう
どこへでも行けるから





あなたはあなた
私は私





だけど同じ時を
同じ世界に過ごしているのだから


もう鳥の言葉はなくしてしまったけれど
話がしてみたいから
聞かせてほしいから
どうか教えてほしいから

そちらへは行けないから
たまにはこちらへ
降りてきてはくれませんか

その時は
美味しい紅茶ととびきりのケーキでもてなしましょう


けれどあなたたちはそんなものに目もくれずに
すぐに空へと帰ってゆくことでしょう





森





それでは何も持たずに
森の奥で


会いましょう

声無き声が聴こえる





しゅーーーーーーーー





はぁーーーーー





ひゅーーーーーーーーーーーー





向こうから
彼の地に住まう者の口から


声無き声は金色の文字となり
帯となって
古の物語を紡ぎ出す


声が聴こえるの
呼んでいるの


そこに近づいて
そっと耳を傾けて
時を捨てて




終わりのない物語を聴きたいの


装画のお仕事
装画


『「もっと」を捨てればウソのように心が軽くなる 』
菅原 圭・著
河出書房新社

“生きづらさや閉塞感から解放され、心地よく生きるヒントがここにある”
(帯より)



描きおろしではないのですが
装画を担当させていただきました。

求めるが故に心が疲れてしまっているひとをそっと導く
62の「気づき」の言葉たち。
やさしい文体同様
クリーム色の装丁もやわらかです。

このヒツジ
お近くの書店で見つけてみてください。


装丁