さいとうつづりの黒い森
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鳥の空

広い空


青い空




鳥は放たれ


そして消えた




帰してと


帰してと




翼を置いて


何処かへ消えた




その鳥の自由は


空に無く












存在しない時間を過ごして


その日々を書き綴る




食べてもしかたのないものたちを


フォークに刺して口へ運び


咀嚼して


少女は空虚に


それを飲み込む




疲れて眠り


目覚めると


また存在しない時間が始まる




それでも少女は


日々を止めず


その物語を書き綴る




存在しない月の満ち欠けが


少女に生を与えてる












水たまりを飛び越える


小さいの


大きいの


罠か鏡か入り口か


雨は何も言わずに降り落ちてはその一部と化して


私は向こうの岸まで足を広げて


思い切り




けれど届かず


水に落ちて


そのまま沈んで


手を振った


こちらを覗き込むもうひとりの私に手を振った












閉じた耳は永遠を聴く


そこには翼のない鳥が飛んでいる


おかえりなさい


そう言う手は傷だらけ


まるであなたの手のように


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